盆栽初心者でもいろんな盆栽をみていると何となく「太いボディ(幹)の盆栽かっけー」って気付くと思います。太いボディを持つ盆栽って、塊感があって、どっしり構えてて魅力的ですよね。そんな太いボディを作る方法を2つご紹介します。
・枝を使って太くする方法
・根を使って太くする方法
それぞれの説明をしていきますね。
枝を使って太くする方法
枝を使って太くする方法は「一度枝を徒長させてから切り戻す」それだけです。樹は枝を徒長させるとそれを支える必要があるため枝の付け根が太ります。それを利用して、太い足元を得られるまで伸ばして、大きく切り戻すことで太いボディが手に入ります。
この方法は、太った枝を切り落とすのでどうしても大きな「傷跡」が残ってしまいます。欲張って徒長させすぎ太らせすぎには注意。そして、単純に徒長させるだけではなく、低い位置にあらかじめ「曲」を入れておき、太る過程で曲を癒着させて塊(ボディ)を作る方法もあります。
根を使って太くする方法
枝と同じように根が増えると徐々に足元が太ります。根を使って太くする方法は3つあります。どれも効果はありますが下に行くにつれてその効果が高まります。
- 鉢のサイズを大きくする
- ザルで育てる
- 地植えで育てる
鉢のサイズを大きくする
大きな鉢に入れて「根を張るスペース」を広げてあげるというシンプルな方法です。
ザルで育てる
普通の鉢だと鉢の中で伸びた根がぐるぐると巻き続けますが、ザルの場合だと根がザルの淵までいくと空気に触れて成長が止まります。成長が止まるとザル内の他の場所から根が出てきます。その根も淵まで行くと成長が止まります。この性質を使って根を増やし足元を太らせます。
地植えで育てる
もっとも効果的なのは、樹を地面に直接植えつける方法です。四方八方に根を張り巡らせる地植えは樹本来の育ち方なのでその効果は絶大。盆栽産地では盆栽用の「畑」も存在します。
ザル以外の育て方は根が長く伸びてしまうのがデメリットです。根が長く伸びると勢いよすぎて樹形が乱れることもありますし、太根も多くなるため小さい鉢に移す時に苦労します。なので個人的オススメはザル。ザルは乾きやすいというデメリットがありますが、乾きすぎないよう管理するだけなので難しいことはありません。
長い年月育てる方法はダメなの?
枝も根も通常管理を続けて単純に年月をかける方法はむしろ正規ルートで単純明快。もちろんダメではありません。が、果てしなく時間がかかります。
どれぐらい時間がかかるかというと、この写真の樹が36年物です。樹種や、目指す形、維持管理方法など様々な要因で変わってくるので一概には言えませんがそれくらい長いよってことを伝えしたいだけです。「いかに早く」を追求するとどうしても上記のような方法が必要になってきます。
結果:ザルに入れつつ、枝を走らせて(※)極太ボディを手に入れましょう!
※「枝を走らせる」とは太り目的で枝を徒長させること
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